【翻訳文字起こし全文】#CardanoAfrica - これからの道のり
カルダノ アフリカ これからの道のりについて。なぜアフリカにブロックチェーンのシステムを売ろうとしているのかをチャールズ・ホスキンソンが説明しています。またジョンオコナーなどもディスカッションに参加しています。
以下の文章は、IOHKのYouTube動画「#CardanoAfrica - これからの道のり」(2021/5/3)を翻訳文字起こししたものです。
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David Piling:ご参加いただきありがとうございます
私のほかにも Input Outputマネージメント・チームがいますが 皆さんの多くはすでにお会いしたことがあるでしょう
では まず私から始めましょう
まずは Charlesさんから始めましょう 産業革命からワールドワイドウェブに至るまで ほとんどのイノベーションは世界の最先端の経済圏で始まったのですが あなたはこれを覆していますね
あなたが注目しているブロックチェーンは 現在 開発途上国での利用が多いですね
それはなぜですか?
Charles Hoskinson:自分が作った製品は 需要のあるところに必ず行くということでしょう
政府のテクノロジーを見ても お金の動きを見てもそうです
先進国の社会を見てみると アメリカやEUでは 東欧やアフリカ 東南アジアなどに比べて アップグレードや変更を求める声はそれほど強くありません
グローバリゼーションは ほとんどの場合 アメリカでもヨーロッパでもうまくいっていますが あちこちで問題も起きています
アメリカにはラストベルトがあります
製造業の基盤の多くを失ってしまいました
もちろん 大規模なリセットもありますが 総合的に見て 世界の他の地域がそれほど早く動いていないがゆえに 私たちは勝っています
同じことを何度も繰り返すのは狂気の定義です
むしろ 一歩下がって どうすれば異なる方法で競争できるかを考えるのです
そうすれば もっと幅広いことができるようになります
新しい投票システム 新しい財産システム 新しい決済システム 人々を識別する新しい方法 新しい証券取引の方法など あらゆることが検討されています 素晴らしい例として エストニアという国があります 彼らはソビエト圏を離れ 90年代にゼロから始めなければなりませんでした
今では オンラインで投票ができ 国民IDカードが発行され 英国や米国を凌駕するほどのインフラのデジタル化が進んでいます
それは 保護すべきレガシーシステムを持っていなかったからです
今後10年 20年 30年の間に 私たちが構築したタイプのテクノロジーに対する需要は アフリカ大陸やインド亜大陸 モンゴルやジョージアのような場所から始まるでしょう 米国のカリフォルニアやニューヨークなどは 彼らを追いかけなければいけません
マイクロソフトがIBMに対抗してきたように 新興企業が古い堅苦しい独占企業に対抗するということが 何度も繰り返されているのです
そして 次のグループがマイクロソフトを打ち負かす といった具合です
このように イノベーションのサイクルは無限に続くのです
David Piling:つまり アフリカで非常によく使われている「リープフロッグ」という概念や感覚にたどり着くのです
それに対して懐疑的な人もいます
他のパネリストを呼んでいいかどうかわかりませんが
しかし 例えば道路や港 鉄道などの物理的なインフラがいまだに粗末なものである場合 本当にリープフロッグの可能性があるとお考えですか?テクノロジーは本当に助けになるのでしょうか?
Charles Hoskinson:正直なところ それは誤解だと思います
必要は発明の母です
例えば インターネットの接続について考えてみると 2030年までにアフリカの大多数の人々 つまり90%以上の人々が 携帯電話や衛星など 何らかの手段で高速インターネットに接続できるようになります つまり Starlinkの活躍を見てください
また 5Gの普及を見ても 回線を利用するためのコストは下がっています
そして 人々をオンラインにするための技術は 何百キロもの光ケーブルを敷設することなく ただ放送するだけです
また 携帯電話にはスーパーコンピューターが搭載されていますが 24〜36ヶ月ごとにアップグレードされています
アップグレード後の携帯電話はどこに行くのかというと ただ消えてしまうのではなく 埋立地に捨てられてしまうのでもなく 別のグループの人たちがアクセスできるようになるのです
つまり 今日のイノベーションが明日には利用可能になるということです
インフラのギャップが明らかになったとしても 10年以内にそれは解消され 物事を行うためのコストは下がっていくでしょう デジタルコモンズで基本的なインフラが確立されれば 私たちは皆 平等に 同じ教育コンテンツにアクセスでき 同じプラットフォーム 同じ支払いシステム 同じビジネス方法にアクセスできます
そのため 競争力が高まり 地理的な理由やその他の理由ではなく 実力主義になるのです
Jerry Fragiskatos:レガシーシステムがないこと 実際にこれらのサービスを提供する必要があることに加えて 人口統計も重要な要素であると思います
そのため アフリカ大陸の人口は欧米に比べて圧倒的に若いのです
新しいテクノロジーは 新しい世代からより早く採用されます
もうひとつ重要なのは これが新しい技術であり 新しい機能を提供するものだということです
これまでは アイデアや解決すべき問題があったとしても その問題を解決するための才能を集める資金が不足していたのだと思います
つまり シリコンバレーのような場所が イノベーションの主な原動力となっていたのです
ブロックチェーンでは これを民主化し 世界規模での社会的金融包摂を可能にするインフラへのアクセスを提供しています
私たちがアフリカで取り組んだ案件では 4大陸のグローバルチームを活用し 資金調達はその仕組みから行っています
また この活動を民主化するために ガバナンスシステムを導入しています
良いアイデアを持っている人は どこにいてもこのシステムを利用して そのアイデアを実現することができるのです
これはとてもユニークなことです
これまでは イノベーションの中心地だけが担当していたことです
そして今 このシステムはよりフラットになり イノベーションはエッジへと向かっています
これは インターネットに欠けていたパズルの最後のピースになるでしょう つまり 大企業が中央集権的に管理する前のインターネットの民主化と 大企業が集めたような人材や資金へのアクセスです
David Piling:Dynalさんをお呼びしましょうか
あなたはエチオピア政府とのブロックチェーン展開の契約を発表しましたが この契約の本質は何でしょうか?また この取引が単なる一時的なものではないと どうやって私たちを納得させることができるのでしょうか?
Dynal Patel:あなたの質問に答える前に 実は面白い話があるんです
私は最近 ザンビアにいて 自分の出生証明書を確認したかったんです
それで 出生証明書登録事務所に行って 私の出生証明書を渡して 「これが本物であることを確認してもらえませんか」と言ったんです すると 彼は私を見て 文字通り床から天井まで積まれている山のような出生証明書に目を向けたのです
それでどこから始めればいいのでしょうか?つまり これには何年もかかるでしょう 私を信じるかどうかです 私が結局やったのは スタンプを押して立ち去ることでした
私が言いたいのは アフリカは本当に解決策を求めているということです
そういう意味では 彼の仕事を助けるために私たちができることは何でも 本当に有益です
エチオピアとの契約は非常にエキサイティングなもので エチオピアで初めて政府認証のIDを発行するプロバイダーとなることは大きな意味があります
そして これはまだスタート地点に過ぎません 私たちは教育大臣と協力していますが 他の政府省庁からも同じレベルの関心が寄せられています しかし 実際は縦割り行政になっています
そこで 1つのIDを管理することで すべての政府サービスにアクセスできるようにするのです
また 政府だけでなく 民間企業も1つのIDで利用できるようになります
つまり 銀行 保険会社 通信会社は 政府が発行したIDを利用して 本人確認ができるのです
これにより 複数の分野で使用できる再利用可能なIDを手に入れることができ 効率化する可能性があります BCGの調査によると オーストラリア政府はIDをデジタル化しただけで110億円もの効果があったそうです
マッキンゼーの発表によると エチオピアは このようなテクノロジーを導入することで GDPを7%ほど向上させる可能性があるそうです
David Piling:具体的なアプリケーションとしては 医療記録 農業のサプライチェーンとその検証 土地の登録などが考えられますが 他にもいろいろあります
つまり この技術のおかげで 大陸全体で展開されているアプリケーションはあるのでしょうか?
John O'Connor:答えは「イエス」 つまり「需要はすでにある」ということです
大陸各地の政府と仕事をしていると さまざまな政府サービスにデジタルIDを導入したいという明確な要望があります
大陸のほぼすべての国に共通しているのは デジタル・アイデンティティに関してだと言えるでしょう
彼らは2025年 2050年までのビジョンを掲げていますが そのすべてがデジタル・アイデンティティを必要としています
つまり そのような需要はすでにあるのです
私たちは特に革命的なことをしているわけではありません
私たちは より革新的な新しい技術を使って すでに存在する需要にサービスを提供しているだけです
だからこそ 私たちにとってはエキサイティングなことなのだと思います
繰り返しになりますが これは私の意見では ブロックチェーンを真剣かつ有意義な方法で使用した最初の政府案件です エチオピア政府がW3C規格に基づいた500万人分のIDを当社のプラットフォームで発行しました
これは IDの実用化の始まりであり エキサイティングなことです
これまでのIDは 共有することができませんでした
だから あなたは論文ベースのアイデアを手に入れたのです 政府の合法的なIDを持っていたとしても それを使って何ができるのですか?実用性はないのです ですから 私たちが行ったのは パートナーのエコシステムで共有できるIDを実際に作成することでした
現在のプロジェクトは「私の学歴は何か」に焦点を当てており 「私の学位は何か」に拡張可能ですが 最終的には雇用主の中でリンクを共有し 自分が実行したことを証明できるようになるでしょう また 金融機関とも共有し この柔軟で便利なアイデンティティを使って 金融やその他の金融サービスを受けることができるようになる可能性もあります
このように 私たちは本当に始まったばかりなので とてもエキサイティングです
David Piling:Charlesは以前 農業のサプライチェーンについてお話されていましたが 確かモンゴルでもお仕事をされていましたよね
コーヒーやお茶 コバルトのことを考えたとき これは興味深いことです この技術を使って サプライチェーンを実際に検証することができるのでしょうか?
Charles Hoskinson:そう 最も基本的なことは まず人を知ることです
そうすると デバイスの話も出てきますね
IoTのアイデンティティは非常に重要で 自動運転車も識別されなければなりませんし ドローンも識別されなければなりません そして そのような基本的なレイヤーができあがった後は 異なるアクター間の移行について議論することになります
それらは経済的な移行である可能性もあります
購入であれ お金の移動であれ コーヒーの移動のような商品の移動であれ あるノードから別のノードへの移動であれ これらはすべて同じものです
実際に顔の皮膚を剥がしても 骨や筋肉は同じです
だからこそ アイデンティティを確立し インフラを整えるのです
そして その時点でのビジネスや社会システムの問題なのです
何を心配しているのですか?あなたの重要な動機は何ですか?サプライチェーンにおける不正の削減や透明性の向上でしょうか?有機栽培であるとか フェアトレードであるとか カーボンネガティブやカーボンニュートラルであるとか そういった検証要求ですか?すべての市場は その要求においてユニークなものです しかし 適切な基盤があれば これらを検証するためのコストは 通常 劇的に 場合によっては桁違いに下がります
もうひとつは それが普遍的であるということです
そのようなシステムを開発してしまえば どうということはありません
ジャワ島のコーヒーサプライチェーンでも コスタリカやエチオピアのコーヒーサプライチェーンでも 再利用が可能です
つまり 一度作ったものをどこでも使えるのです
これがソフトウェアの魔法であり インターネットの魔法であり インフラの魔法であり 非常に難しい問題を解決すると その難しい問題は誰にとっても非常に簡単な問題になります
その点では 再利用性がありました
農業は確かに非常に重要で モンゴルでの話だけでなく ワイオミング州のビーフチェーンのようなパートナーとも協力しています また アクアポニックス(水耕栽培)のビジネスをしている人たちもいますし ワインビジネスをしている人たちもいます カリフォルニアのナパバレーにあるカルダノワインがありますが 彼らは私に何度もケースを送ってくれます
だから 私たちはとても気にかけているんです
非常にエキサイティングなのは 私たちがこのプリズムとエチオピアで行ったことがその始まりだということです
終着点ではありません
より多くの人々をカバーするために有機的に成長していくものです
エチオピア政府が掲げる「デジタル・エチオピア2025」に向けて これまでに構築・展開してきたものをどのように拡張し より多くのものをカバーしていくかについて より幅広い議論ができるようになります
最後に これらのシステムに対する需要の多くは 商業活動や補助金や助成金によるものです
多くの人々が 「投資してもいいが 監査を受けたい」と言っています この市場へのアクセスを許可するには 利用規約が必要です
しかし あることを証明しなければなりません
このような話をするとき それは単なるコストの話ではなく 通常は市場の機会の話です 例えば モンゴルの場合 第三の隣国政策と呼ばれるものがあり モンゴルは農産物(この場合は牛肉)を米国に輸出したいと考えていますが 米国農務省は牛肉のサプライチェーンについて一定のことを証明しない限り 輸出を許可しません
つまり このシステムを導入すれば 単にお金をかけていろいろなことをしてシステムを稼働させ それが自分の利益になるというだけではなく 導入後に直接 新しい市場に売り込むことができ 場合によっては既存の商業的な契約を結ぶことができ 多くの場合 導入費用よりもはるかに高い利益を得ることができるということです
これこそが アフリカ大陸全体に展開する当社の計画の醍醐味であり 市場アクセスの拡大 コストの削減 普遍性が 2025年以降の経済のデジタル化の礎となることを示すことができるのです
David Piling:その第三の隣人とは ロシアや中国ではなく おそらくアメリカでしょう
モンゴルに別の出口を与えることは正しいのでしょうか
これまでにお話しした中で ブロックチェーンは信頼の基盤であるというお話がありましたが これはおそらく これらの取引が公開され 分散型ネットワーク上で行われているからだと思います
この大陸では 政府をはじめとする公的機関への信頼が低いことがあります
それだと公正なブロックチェーンにはならないでしょう
特に暗号通貨は それなりのスキャンダルを経験していないわけではありません
しかし ここには透明性を高める可能性があります
つまり 信頼という意味では このような状況をどのように捉えているのでしょうか?
私たちが実際に発売する製品の核心は デジタルな信頼を実現することです
物理的な財布を開くと そこには身分証明書や運転免許証 医療保険証などが入っています 通常 これらを手渡すと 他の人は既存のシステムを信頼して デジタルの世界でもそれが本物であることを確認しますが 同じことをするのはとても難しいのです
詐欺などの問題も多くあります
そこで 私たちがこのプラットフォームで実現したのは 同じレベルの信頼性を実現することでした
デジタルな信頼を物理的な信頼と同じように扱うことができ それを共有することで 受け取った人はソースに問い合わせることなく独立して検証することができるのです
私たちはブロックチェーンを活用して ユーザーが自分の所有物を持てるようにしているのです
すべての認証情報は 中央集権的な機関ではなく ユーザーの携帯電話や暗号化された個人データ保管庫に保管されています
つまり ユーザーは完全にコントロールし 所有することができるのです
そして ユーザーは これらの認証情報を保持するために 他の当事者への信頼を放棄しているわけではありません
つまり ユーザーはいつでも自分のポケットに入れておくことができるのです
信頼できる人と共有するかどうかは その人次第なのです
Charles Hoskinson:そして信頼とは 1つまたは2つの方向から見ることができます
つまり ボトムアップでもトップダウンでもよいのです
ボトムアップとは 自分の文化や国 自分が所属するグループから信頼を受け継ぐということです
私はアメリカ人ですから アメリカ人に対する先入観は ポジティブなものであれネガティブなものであれ 一切ありません
一度も会ったことがなかったら その肩書きを聞いただけで 私にそれを押し付けようとするでしょう
しかし 信頼は逆に作用することもあります
つまり 個人を見て 「まあ 彼はアメリカ人だけど Charles Hoskinsonだ」と言えるわけです そして おそらく私は 出身地を超えた独自のアイデンティティを持っているのです
Atala PRISMの魔法は 私たちを飛躍させ ある国の人々と直接関係を持ち ブランドや先入観にとらわれず 「この人はこういう人です 」と言えるようになることです
そして その人の学歴や人生のストーリーなどの事実を証明し 「この人は信頼できる人だ」と言えるようにするのです
その時点で 電子商取引を行ったり グローバル化したり ビジネスを始めたりするのに 国家内での強力な評判は必要ありませんし より親密で個人的なセットを構築することができます
経済全体でそれを行えば 国家に対する印象が底上げされ 人々に対するミクロな印象が反映されるようになるでしょう
この国の人たちとはいつも一緒に仕事をしていますが 彼らはいつも正直で いつも親切です
それが気に入っています
そして 突然 国家全体が 国家のリブランディングが非常に難しいことを受け継ぐことになるのですが その好例がジョージアという国です
ジョージアは長い間 東ヨーロッパで最も腐敗した国のひとつでした
実際 飛行機で入国すると とてもひどい状態でした
彼らはあなたに賄賂リストを渡し 様々な政府役人に賄賂を贈るためにいくら払えばいいか教えてくれます
1990年代から2000年代にかけて トビリシの警察官を全員解雇するなど 政府の腐敗を減らすことに非常に積極的に取り組みました
最も腐敗した国のひとつから ヨーロッパやアメリカを含むすべての国家の中で最も腐敗していない国のひとつになったのです
しかし その認識にはまだ遅れがあります
ジョージアのことを知らない人が 歴史的に悪いリンゴのようなジョージアで ビジネスをしたいと思うでしょうか?これもまた ブロックチェーン技術の魔法の一つなのです
これは 政府がある意味で過去との関係を断ち切って 「そうか 昔はこうだったんだな」と理解するのに役立ちます
しかし 今では私たちとは違う この新しいシステムで機能しています
そして それはデザイン的にグローバルであり いくつかの変更が可能です
これで 私たちの前評判や黒いブランドを信頼できなくても それを信頼することができます この2つの組み合わせが 信頼のギャップを埋めてくれると思います
ところで これはアフリカや東欧に限ったことではありません
アメリカでも同じです
2020年に非常にトラウマになるような選挙があったばかりです
アメリカで世論調査をしてみると 私の国の約半数の人が アメリカの選挙システムの安全性 セキュリティ 忠実性 信頼性に非常に強い疑問を持っています
これは証拠の問題ではなく システムの問題です どんな証拠を見せて 「いやいや あれは公正な選挙だった」と言っても おそらく20%の人は不正な選挙だったと信じるでしょう 彼らがその信念を変えるには 新しいシステム 異なる投票方法 異なる監査・監督方法を採用するしかありません
そして 過去を捨て去ることができるのです
他の国における信頼関係を回復したり 新たな信頼関係を築いたりするために ワクチンの開発や投票 税金や政府契約の公正な分配など さまざまなものに これは使えるのです
このような技術はこれまでにありませんでした 通常はトップダウンかボトムアップのどちらかです
同じフレームワークを 経済的に非常に低い50ドルの個人から 500億ドルの国家まで使うことができるというケースは初めてです
しかも 同じツール 同じインフラを使っているのですから かなり不思議です
David Piling:さて Charlesは明らかにテクノロジーの信奉者で これまで見てきた米国の選挙制度に信頼を取り戻すことができるとお考えのようですが 実際にはどうか 私がパネリストの皆さんに話を聞いてみたいと思います
皆さんのことを 「アフロ・オプティミスト」と表現しても構わないと思います
ご存知の通り この大陸は明らかに問題を抱えています 多くの貧困を抱え 様々な地域で不安定さがあり どこでもというわけではありませんが インフラが不足しており もちろんCOVID-19によって経済的に打撃を受けています
しかし ここにいる4人の人々は この大陸について非常にポジティブに語っています 私は皆さんに ちょっと聞いてみましょう あなたは5年後の大陸をどのように見ていますか?そして あなたが大陸に対して抱いているビジョンの中で テクノロジーはどのような役割を果たすと思いますか?Dynalから始めてみましょうか?
Dynal Patel:アフリカは非常に便利な場所ですよね
先日 アフリカの起業家である友人と話をしたのですが 私たちはたくさんのアイデアを持っていて アイデアには事欠きませんが 本当に足りないのは資本ですと言っていました
そして 私たちのアイデアを軌道に乗せるのはとても難しいのです というのも 通常 VCが私たちのアイデアに真剣に取り組む前に コンセプトの証明が必要だからです
欧米諸国に比べて余分な努力が必要なのですが 私たちが実現していることは 金融へのアクセスを民主化することであり これが私を大いに興奮させる理由です
この大陸の起業家 そして可能な限り多くの起業家が金融にアクセスし アイデアを実現することができるのです
私はとても興奮しています
私たちはIDから始めようとしているのです
しかし 他にもアイデアがあります 例えば カタリストを検討しています
多くの小さな企業が関心を寄せており 大陸にそれをもたらしたいと考えています
つまり 起業家たちは資本にアクセスできるのです
ですから 私はとても前向きです
私は彼らに期待していますし 彼らと一緒に旅ができることを嬉しく思っています
David Piling:Jerry あなたはどう思いますか?
Jerry Fragiskatos:私は自分を楽観主義者とは分類していません
私はどちらかというと懐疑的で 現実主義者だと思っています
私はIT業界で25年のキャリアがあります
そして 破壊的なイノベーションの波をすべて見てきました
実際 私がこの会社 この業界に入る前は かなり懐疑的でした
しかし 実際に調べてみると データがそれを裏付けてくれます
アフリカについてのご質問にお答えしますと これは私たちが考えていることや楽観的であることだけの話ではありません
経済発展 識字率 接続性など すべてが正しい方向に向かっていることをデータが裏付けているのです
もちろん 問題もありますし パンデミックなどで後退することもありますが 長期的なトレンドは間違いなく存在します
以前 Charlesが70年代の中国について考えているとおっしゃっていましたね
この例えは非常に正しいと思います
私はこれを楽観主義者ではなく 現実主義者だと思っています
もうひとつの側面は 先ほどの「一時的なもの」というコメントに戻りますが 私たちはこの業界にいて 実際の使用例を目の当たりにし 変化が起こるのを目の当たりにしています
そして この新しいブロックチェーンの世界には 以前には存在しなかったユニークな属性があります
そして それが実際に起こっているのを目の当たりにしました
中央銀行をはじめとする大企業や金融機関がブロックチェーンに注目するのは当然のことでしょう
彼らの報告書を読めば 彼らはなにが起きているか知っているとわかります
だから 私は「もしも」とは考えず 「いつ」としか考えません これを見れば この種の資本に匹敵するものは他にないことがわかるでしょう
このアイデアは あなたをこのシステム Cardanoプロトコルに接続するというものです
Cardanoプロトコルは単なる技術ではなく オープンソースで問題を解決しようとしている中小企業を含む 世界中の何百万人もの人々のことなのです
つまり アフリカのシステムに接続すれば 世界中から問題解決のためのソリューションを調達することができるのです
これは非常にユニークなことです
過去には 多くのテクノロジーがデジタル・デバイドを引き起こしていましたが 今回のテクノロジーは デジタル・デバイドを逆転させる最初の大きな後押しになると思います なぜなら これは民主化であり エッジに力を与えるものだからです
最近見たユースケースで 私の心を揺さぶったものがあります それは パキスタンに住む とても才能のあるアーティストの女の子がいました
彼女は絵を描いていましたが もちろんフルタイムのアーティストになるための資金を得ることはできませんでした
しかし ブロックチェーンを使うことで 彼女は自分のアートを世界に向けて発信することができるようになり NFTを通じてアートの対価を得ることができました これも大した金額ではありませんが 彼女にとってはプロのアーティストになることができたのです
このような例は他に見当たりません
私の知る限りでは これは現実です
私たちはその変化を目の当たりにしています
これは楽観主義の問題ではありません
現実的な問題であり データは存在するのです
年月が経てば 一般の人々にもその傾向が強まっていくでしょう
David Piling:John 何か付け加えることはありませんか あなたはアディスアベバにいると思いますが
John O'Connor:そうです だから私のインターネット接続が良くないのです
あなたは私を見ることができないかもしれません
アイデンティティの変化が起こると思います つまり デジタル・アイデンティティがアフリカ全土に浸透していくことになるのです
そのプロセスはすでに始まっています
私たちはその波の一部でしかありませんが オープンファイナンスや 起業家や中小企業の資本コストをいかに下げるかということを考え始めると とてもワクワクしてきます
そこで Cardanoは本当に輝くことになると思います
現在 プラットフォーム上には450億ドルの流動性がありますからね
今後1年間で 小規模農家が地元の資本で調達するよりもはるかに低い金利で融資を受けられるようになれば 私たちは成功したと言えるでしょう
おそらく 私たちは成功するでしょう
正直なところ これがブロックチェーン業界の多くの方向性だと思います
これまでは分散型金融にこだわってきました
でも まずはリアルな金融から始めましょうよ 経済的なニーズを持つ人々がいて 彼らはローンや保険のニーズを持っていますよね
それをより公平に実現しようではありませんか
そして この業界は誇りを持てると思います
私たちはこのような方向に進んでいきたいと思っています
David Piling:Charles 規制当局はこれを受け入れてくれますか?また あなたを「アフロ・オプティミスト」と表現してもいいでしょうか?
Charles Hoskinson:まず第一に 世界中のどこにでも金持ちと貧乏人がいます サンフランシスコに行って どれだけのホームレスが走り回っているか見てみましょう
また アメリカは世界で最も裕福な国であると言われています
そして現実には ある人々にとっては世界で最も貧しい国であり この国では貧困層に対して残酷なことをしているのです
このように 人々は否定的な意見や見下した意見を持っていますが これは このグループ この大陸 この国が貧しいということです
私たちと それらの人々との間に物質的な違いはありません
ただ システムが違うだけです
そしてシステムこそが 人々を集団的に豊かにしたり 貧しくしたりするのです
私は 自分の家の裏庭にある貧困やホームレスを憎んでいます
こんなに大きくてパワフルな国にもかかわらず 荒廃して取り残されているコミュニティがあるという事実が嫌なのです
投票箱からではこの状況を変えることはできません
米国では過去25年間 投票によって金融システムが何か変わったということはありません
私にできるのは システムを変えることです
そして 新しいシステムのビジネスをしている人を探しに行きます
面白いことに 賢い投資家であれば 評価額2兆ドルのMicrosoftの株を買うよりも 新興企業の株を買って成長を見守り 評価を受ける方が おそらくより多くのお金を稼げることは明らかですが 新興企業の国については考えません
同じ考え方ですが 国家は活動の集合体であり 他の国家と競争しています
他の国家は既存のものであり システムを持っています
もし 30年 40年 50年以内に物事のやり方を変える新興国があれば 大きな差が生まれ そのシステムがその国のすべての国民に総合的な富をもたらすことになります
シンガポールを見てください 100年でどれだけ進歩しましたか
だから私は システムを売るビジネスをしているのです
それがブロックチェーンの起業家の仕事です
そして 私が販売するシステムが 私の周り そしてアメリカ中に行き渡ることを願っています
しかし それに対する強い関心や意欲は見られず 現状のままだと思います
その点 私はとてもシニカルです
しかし アフリカでは大きな反響がありました
だから私は楽観的になれるのです
人口統計で30歳以下が7割を占めている時点でお察しください
そして インターネットがそれを可能にし 現状を受け入れることになるのです
これでは10年後 20年後に急激で劇的な変化が起こる可能性があります
彼らは 間違っていることがすでに証明されている時代に逆行する古いシステムを採用するのはどうかとは言わず 新しいことに挑戦しよう 日本のように実験をしようと言うでしょう
そして1950年代 彼らは第二次世界大戦の後遺症から国を再建しましたが それがどのような結果をもたらしたのかを見てみましょう 類推すると 同じことが大陸全体で起こることになります
そして 私たちが適切な場所 適切な時期にいれば 同じことが大陸全体で起こるのです
1980年代や90年代前半の中国にいるようなもので 過去の政策とは実質的に異なっているのです
だからこそ 私は非常に楽観的になれるのです
つまり まず10億人以上の人々の生活を変えることができるということです
そして第二に 正しい方法で行えば その人たちはあっという間に大金持ちになるので イギリスでもアメリカでも 私たちの家の周りにいるすべての人の生活を変えることができるのです なぜなら これらの国家はダイナミックだからです
新聞社がインターネットがビジネスモデルへの脅威であることを認識しなければならなかったように 自分たちが遅れをとっているのであれば 状況を変えなければならないと認識するでしょう
それを認めた新聞社はNew York Timesとなり 認めなかった新聞社はRocky Mountain Newsとなりました
私はRocky Mountainが好きで 素晴らしい新聞でしたが もうなくなってしまいました
もう誰も残っていないのです
だからこそ 私たちは今 そういう状況にあるのです
そして 我々はシステムビジネスをしています
私たちが持っているものを販売するには アフリカは最高の場所だと思いますし あらゆる方面から圧倒的な需要があります
それに 私は若くて希望に満ちた楽観的な人々を相手にするのが好きなのです
最後にこの話をします
航空宇宙産業の友人がいて 彼は長い間NASAで働いていました
彼は私に 「SpaceXが火星に連れて行ってくれる」と言っていました
そしてこれは正しかった
まだ初期の頃の話です
基本的に私は 「Muskはロケット科学者ではない」と言いました
彼はロケット科学者でもなければ 大物のような男でもありませんでした
というのも 彼の友人がアポロ計画のときにNASAにいたからです
アポロ計画に参加していた人たちはみんな若かった
情熱的で 生き生きとしていて 喜びに満ちていました
彼らは世界を変えたいと思っていました
彼らにはこの使命がありました
彼らにとってそれは神の探求のようなもので 達成できないほどの大きなチャレンジではありませんでした
そして 彼らはそれを成し遂げました
彼らは私たちを月に連れて行きましたが 今日のNASAを見てください
非常に官僚的で 皆が孤立していて 何をするにも時間がかかります
何をするにしても10年はかかると言われています
スペースXの場合は 学校を卒業したばかりの25歳 30歳の男女が 火星に行くと本気で信じているのですから その点では狂信者と言っていいでしょう
では 誰に賭けたいですか?皮肉屋で 官僚主義者で 自分の利益のためには賢すぎて 「絶対に無理だ」と言っている人たちに賭けたいですか?それとも 1週間に100時間 必要であれば毎日 週7日働くことを厭わず 物事を変えようとする狂信的な決意を持った子供たちに賭けたいですか?国家に目を向けると アメリカはどうだろうかと考えます 79歳の大統領がいて 議会には骨抜きにされた上院があり インフラ整備をすべきなのは明らかなのに 法案を通すことすらできません
エチオピアを見てみると 人口の70%が30歳以下で 首相は暗号の専門家です
彼らは変化する準備ができているのです
ですから 私がシステムビジネスをしているのであれば 彼らに販売します
なぜなら 彼らこそが火星に連れて行ってくれる人たちであり 世界を本当に変えてくれる人たちだからです
そして 彼らがそれを成し遂げれば 世界の他の国々が反応し 変化し 私たちの家の裏庭が少しでも良くなるかもしれないのです
David Piling:皮肉屋である私にとっては 彼らが深く関わっている大陸について このような楽観的な意見を聞くのは良いことです
というわけで どうもありがとうございました
今回のディスカッションはとても興味深いものでした
明らかに多くのことが起こっていますね
ありがとうございました
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